【画像付き】OpenRouterのAPIキー取得・支払い方法・使い方

OpenRouterのAPIキーの取得や支払い方法、実際の使い方を解説します。

OpenRouterとは

OpenRouterは、さまざまなAIのモデルに1つのエンドポイントだけでアクセスできるAPIを提供しているサービスです。

1つのAPIだけの支払いで200以上のモデルが使えるので、支払いが楽です。

料金形態

先に公式で書かれているリンクを掲載します。
公式の料金案内:Terms of Service “PAYMENT”

OpenRouterのAPI自体は無料です。あらかじめクレジット($単位)を購入し、それぞれのモデルで使った分が消費される形式です。

クレジットカード経由だと、5% + 0.35$の手数料がかかります。

ビジネス向けに請求書を発行するときは、1件につき0.4%の手数料がかかるようです(上限は2$まで)。

アカウント作成

まずはOpenRouterにアクセスして、Sign inボタンをクリックします。

アカウントはメールアドレスで作成できますが、GitHubやGoogleも使えます。

サインイン

APIキーの取得

続いて表示されるCreate API Keyボタンから、APIキー管理画面に飛びましょう。ボタンがなければ右上のメニュー「Keys」からアクセスできます。

APIキーの作成

右上のCreate Keyを押します。

Nameは自分が分かりやすい名前でOKです。Credit limitには金額の上限を入力します。

APIキー作成情報の入力

入力が終わったらCreateボタンを押します。

このタイミングでAPIキーが表示されるのでコピーしてどこかにメモしておきましょう。表示されるのは一度きりです。

APIキーが1度だけ表示される

もしミスってコピーし忘れたら、このAPIキーは削除して新しく作り直してください。

クレジットの追加(課金)のやり方

画面右上のCreditsメニューからクレジットを追加できます。

creditsのメニュー

最初はクレジットが0$です。Add Creditsでクレジット購入ページに飛びましょう。

初期のクレジット画面

氏名と住所を入力します。

住所の入力

続いて支払い情報を入力します。

支払い情報の入力

支払いはクレジットカードのほか、Cash App Pay・銀行・Amazon Payも選べます。日本の銀行は未対応っぽいです。
Save payment methodで次のページへ飛びます。

金額を確認してPurchaseボタンを押します。緊張の一瞬……!

購入ボタン

無事追加されました(筆者は上記のスクショを撮った後に20$に変更しました)。

20$追加された

購入後、メールが飛んできます。頭と家計簿に金額を刻んでおきましょう。

APIを叩いてみる

公式ドキュメントに沿って、APIを叩いてみましょう。

まずは環境変数をどこかで定義しておきます。直接シェルで実行するなり、~/.zshenvに書くなりします。

Terminal window
export OPENROUTER_API_KEY=...

こんな感じでAPIを叩きましょう。モデルはOpenAIのgpt-4oにしています。

Terminal window
curl https://openrouter.ai/api/v1/chat/completions \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer $OPENROUTER_API_KEY" \
-d '{
"model": "openai/gpt-4o",
"messages": [
{"role": "system", "content": "You are a helpful assistant."},
{"role": "user", "content": "Hello!"}
]
}'

成功のパターン

成功すると、次のように返ってきます。

見やすく改行してます
{
"id":"xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
"provider":"OpenAI",
"model":"openai/gpt-4o",
"object":"chat.completion",
"created":xxxxxxxxxx,
"choices":[
{
"logprobs":null,
"finish_reason":"stop",
"native_finish_reason":"stop",
"index":0,
"message":{
"role":"assistant",
"content":"Hello! How can I assist you today?",
"refusal":null
}
}
],
"system_fingerprint":"xxxxxxxxxxxxx",
"usage":{
"prompt_tokens":19,
"completion_tokens":10,
"total_tokens":29
}
}

トークン数も表示されるようです。

失敗のパターン

何らかのエラーが出るとその旨が表示されます。

たとえばクレジット不足の場合は次のように返ってきます。

見やすく改行してます
{
"error":{
"message":"More credits are required to run this request. 16384 token capacity required, 4000 available. To increase, visit https://openrouter.ai/credits and upgrade to a paid account",
"code":402
}
}

モデルの一覧を見てみる

使えるモデルの一覧はModelsのほか、APIでも確認できます。

https://openrouter.ai/api/v1/modelsで全モデルの詳細情報を取得できます。ただ長くて面倒なのでjqを噛ますとよいでしょう。

Terminal window
curl https://openrouter.ai/api/v1/models | jq '.data[].id'

実行すると、ずらずらとモデル名が並びます。

実行例
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 242k 100 242k 0 0 826k 0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 827k
"thedrummer/anubis-pro-105b-v1"
"latitudegames/wayfarer-large-70b-llama-3.3"
"thedrummer/skyfall-36b-v2"
"microsoft/phi-4-multimodal-instruct"
"perplexity/sonar-reasoning-pro"
...

チャットもある

Web上でチャットもできます。ホームページ右上のChatからアクセスできます。

リンク集

最後に、リンクのまとめです。


以上、OpenRouterの諸々の解説でした。

API to APIなので速度はどうかな〜と思ってましたが、筆者は気になりませんでした。