【超時短】素材管理ツールEagleの布教

無いと生きていけない、無人島に持っていきたいソフトEagleについて紹介します。

Eagleのロゴ。メディアキットを使用

どんな人におすすめ?

Eagleは「素材管理」「参考資料・アイデアのストック」に困っている人におすすめな素材管理ソフトです。
素材管理というと大げさな感じですが、雑に素材を突っ込んで管理したい人も、きっちり整理したい人にもおすすめできるソフトです。

素材管理

まずは「素材管理で使える便利な機能」を次の3つの軸に沿って紹介します。

  • どこに何があるのか分かりやすい
  • 使用頻度が高い素材にすぐアクセスできる
  • 素材が追加しやすい
Eagleのスクリーンショット

この記事ではWindowsを話の引き合いに出していますが、Macでも言いたいことはほとんど同じです。

どこに何があるのか分かりやすい

ファイルの管理情報が分かりやすい

素材ファイルに加え、タグ(後述)やメモなどの「整理・検索に必要な情報」も一緒に管理できます。

詳細情報バー

ファイル名、タグ、メモ、URLの部分をクリックすればすぐに編集可能なため、クリック数が少なくて楽です。URLはワンクリックで開くことができます。

画像サイズやファイルサイズ、作成日などの情報もまとまっています。さらに、カラーパレットまで教えてくれます。

カラーパレットが分かる

16進数のカラーコード、RGB、HSlなどコピーできる種類が豊富です。

カラーコードをコピーできる

フォルダはアイコンや色分けができるためパッと見て「あのフォルダはここだ」と分かりやすいです。

フォルダのバー

ファイルの中身が分かりやすい

エクスプローラーだとファイル数が多かったり重かったりして、サムネイルが表示されるまで時間のかかるケースが多いですが、Eagleではサクサクです。

カーソルを乗せるだけで再生ができます。動画や音声ファイルを探すときにいちいちクリックしなくて済むため重宝しています。

ホバーするだけでプレビュー

途中から再生したい場合はその場所をクリックすれば、そこから再生が始まります。

シングルクリックで再生場所を指定

さらに、ダブルクリックすればビュワーが開きます。

音声ビュワー

倍速で見たり、全画面で表示したり、OSで規定となっているアプリで開いたりもできます。

動画ビュワー

フォントは丸を押せばすぐ有効化・無効化できます。

フォントの有効化

フォントのビュワーの文例ですぐに字形を確認できる他、この文例はダブルクリックすれば好きな文章に変更できます。

フォントの文例

サイズによる違いも閲覧できます。

フォントのウォーターフォール

アルファベット・ひらがな・数字・記号・代表的な漢字もリスト表示が用意されています。

文字のリスト

なんと、PDFビュワーも内蔵しており、目次の表示やスクロール設定など、かゆいところに手が届く仕様です。zipとして配布されている素材は説明書きのtxtやPDFもセットであることが多いため、一緒に管理してすぐに閲覧できるのは便利ですね。

PDFビュワー

Eagleのドキュメントを覗くと、実にたくさんのフォーマットに対応していることが分かります。

psdファイルのサムネも表示されます。Windowsの場合、エクスプローラーではpsdのサムネは表示されないため便利ですね。

ここで少し小ネタを。psd、ai、pdfファイルや大きい画像などは、Eagleが内部でサムネイルを作ってくれます。一覧表示が高速なのは、このしくみのおかげです。もっと詳しく知りたい方はEagleのドキュメント よくある質問を読みましょう。

サムネイルは右クリックから変更可能です。

右クリック

Eagleのプレビューに対応していないフォーマットでも、サムネイルを設定すればすぐにファイルの中身が分かります。クリップボードから作成できるため手間では無いのもうれしいポイントです。

使用頻度が高い素材にすぐアクセスできる

クイックアクセス

素材が増えるとフォルダの階層が深くなりがちです。素材を使う度に何度もクリックして階層をたどるのは大変ですよね。
クイックアクセスを使えば、指定したフォルダへのショートカットがサイドバーに追加され、ワンクリックでアクセスできます。

クイックアクセス

画像の例では、「render > mine > asset > davinci」という罪深き4階層目のフォルダをクイックアクセス(画像上部)に加えています。

タグ

ファイルがバラバラのフォルダに散らばって探しづらくなるのを解決してくれるのが「タグ」機能です。タグで分類すれば検索しやすいです。

タグ機能

おすすめや最近使ったタグもポチポチするだけで付けることができます。

複数のファイルをまとめてタグ付けしたり、特定のフォルダに入れたら自動でタグ付けをする、といった設定も可能です。

強力なフィルターと検索

Eagleのフィルターや検索機能は最高です。指定した色に近い画像に絞ることができ、うろ覚えの素材を探すときに重宝しています。最近検索したワードや自動補完が検索に表示され、ワンクリックで検索できることもよくあります。

フィルターと検索機能

スマートフォルダ

  • 「このタグが付いた素材はよく使うので、まとめておきたい」
  • 「名前がABCから始まる素材だけ、まとめておきたい」

という場合に便利なのがスマートフォルダです。

Eagleに突っ込んだ素材を指定したルールにしたがって自動でまとめてくれる機能です。

スマートフォルダ

筆者は動画編集のプロジェクト毎にスマートフォルダを作成して活用しています。画像はその例として作ったものです。

スマートフォルダの例

評価機能

星1~星5段階の評価機能もあります。何を基準にするかは自由ですし、使わないのもアリです。

評価機能

筆者は素材の使用頻度で評価をつけ、スマートフォルダで評価順にソートしています。

素材が追加しやすい

追加方法

Eagleに素材を追加する方法はいくつかあります。いくつか例を挙げます。

  • ダウンロードした素材をEagleへドラッグ&ドロップ
  • 特定のフォルダにファイルを書き出してEagleに自動取り込み
  • Webサイトでいい画像を見つけたら拡張機能(後述)を経由して保存

フォルダを気軽に移動

素材管理で頭を悩ませるのがフォルダ構成です。後から素材を別のフォルダへ移動すると、編集ソフトでリンク切れとなって大変ですよね。

Eagleならこの悩みから解放されます。

Eagleの中でフォルダを移動しても、OS上のファイルの場所は変わりません。つまり、Eagleのフォルダ移動後に編集ソフトで開いてもリンク切れにならないということです。なんなら、素材は複数のEagleのフォルダに入れることもできます。同じファイルが増える訳ではないため、余分な容量を増やさずに済みます。

重複画像の警告

重複する画像をEagleへ追加しようとすると警告してくれます。この機能には何度も助けられました。

重複画像の警告

ファイル名の一括置換・連番

ファイル名を一括で置換や連番作成ができます。分割した画像一式や手順のスクリーンショットなどを追加する時に鬼便利です。

ファイル名の一括置換

拡張機能

EagleにはChrome、Safari、Firefoxなどで使える拡張機能が用意されています。この拡張機能を使えば、Webサイトにある画像、ULR、スクリーンショットがすばやく保存できます。

拡張機能でD&DによるEalgeへの素材追加

ドラッグ&ドロップですぐに追加でき、その場でフォルダの決定・タグ付け・メモができます。その素材を拾ってきたURLも自動で記録してくれます。

変換もできる

変換もEagle内でいろいろできます。

  • 動画の1フレームを画像として書き出し
  • 画像のクロップ、反転、90度回転
  • 画像の拡張子変換
  • 画像サイズ変換

画像の拡張子・サイズ変換は右クリックの「エクスポート > 指定したサイズ/形式でエクスポート」から実行できます。

画像の変換

アイデアのストック

ここまでは素材管理の視点で紹介しました。続いて、「アイデアのストックで使える便利な要素」を次の軸に沿って紹介します。

  • 集中力を保つ
  • 画像や動画に範囲指定のメモができる
  • 新しいアイデアを生むために

すでに紹介した要素を使うだけでも十分に参考資料の収集に便利ですよね。さらに3つの要素を紹介します。

集中力を保つ

Eagleはオフラインだけでも利用できます。ネットの誘惑が無いため、アイデアや参考資料のストックを眺めている時に集中力を保てます。

以前沖縄に台風が直撃した後は数日間ネットが不安定でした。Web上に保存したメモは当然閲覧できませんでしたが、Eagleは使えたのでアイデア出しが捗りました。

画像や動画に範囲指定のメモができる

画像には範囲を指定してコメントができます。「この文字組は参考になるな」「ここは後で修正しておきたい」という場合に便利です。

画像へのコメント

動画の場合は時間を指定してコメントを残せます。

動画へのコメント

新しいアイデアを生むために

並び替えをランダムにしたり、すべての素材をランダムに表示できる機能があります。アイデアが思い浮かばない時にランダムな状態を眺めるとビビッとひらめきます。

ランダム表示

Eagleは多機能

Eagleは多機能で細かいところまでは紹介しきれません。ぜひ自分の手で使ってください。UIが分かりやすく、初見でも直感的に扱えます。もしわからないことが出てきたらまずはEagleのヘルプセンターを見るとよいでしょう。

Eagleのホームページ